

住宅の**気密(きみつ)**とは、**建物の隙間の少なさ(空気の漏れにくさ)**を指す性能のことで、家の快適性やエネルギー効率に深く関係しています。以下に、気密についての基本情報とメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
目次
気密性能は、建物にどれくらい「隙間」があるかを表すもので、日本では「C値(しーち)」という指標で表されます。
C値(隙間相当面積):住宅全体の隙間面積を、延べ床面積で割った数値(単位はcm²/m²)
数値が小さいほど気密性が高い
例:C値1.0 → 1平方メートルあたり1cm²の隙間がある
1:断熱性能の向上 隙間風がないため、エアコンや暖房の効きが良くなる
2:冷暖房費の節約 空気の漏れが少ないため、室温を保ちやすく、省エネになる
3:結露の防止 温度差による湿気の侵入を防ぎ、カビやダニの発生を抑える
4:換気計画がしやすい 高気密なら計画的な換気(第1種換気など)が効果的に機能
・隙間風で室内温度が安定しない
・冷暖房効率が悪くなり、電気代が増加
・結露やカビの原因になることも
・換気計画が狂い、空気が汚れやすくなる
・高性能住宅(高気密高断熱):C値 0.5cm²/m² 以下が望ましい
・一般的な省エネ住宅:C値 1.0〜2.0 程度
・昔ながらの住宅(在来工法):C値 5.0以上も珍しくないものが多い
1:施工精度が重要 いくら設計で高気密を謳っても、現場施工が悪いと意味がない
2:気密が高すぎると息苦しい? 適切な換気(24時間換気システム)を入れれば問題なし
3:測定が必要 実際にC値を測定する「気密測定」をしてもらうことが大切
特徴 | 内容 |
---|---|
気密性とは | 住宅の隙間の少なさ(C値で表す) |
重要な理由 | 断熱、換気、結露防止、光熱費に関係 |
良いC値の目安 | 0.5以下(高性能住宅) |
測定の必要性 | 気密測定で施工精度をチェック |
「気密住宅のおすすめ仕様」や「C値を改善する方法」、「実際の事例」などに興味があれば、お気軽に聞いてください!