よくある失敗例とともにまとめてみました。
注文住宅が完成したあと、「収納スペースが足りない」という失敗に気づくケースが少なくありません。
たとえば、お子さんが増えたときや、新しく靴を買ったときなどに気づくことがあるようです。
設計段階では現在だけでなく未来も見据え、必要なスペースをしっかり考える必要があります。
また、玄関に置いたり仕舞ったりしておくと便利なものは意外とたくさんあります。
家族全員の靴、来客用のスリッパなどはすぐ思いつくところだと思いますが、ほかにも傘や長靴などの雨具、掃除に使うほうきなども玄関にあると何かと便利です。
そのほか、コートや帽子、バッグなどをかけておくスペースも、考慮に入れる価値があるといえるでしょう。
家の間取りを決める際には、大きな家具・家電だけでなくこまごまとした道具もできるだけリストアップして、それぞれの収納スペースについて考えておくことをおすすめします。
窓がないせいで、昼間も電灯をつけておくのが欠かせなくなってしまう。そんな失敗も考えられます。
玄関が暗いために家全体の印象がどんよりしてしまったり、物が見えづらくなったり……さまざまな不便が考えられます。
ドアの脇に窓を取りつけたり、タイルの色を明るい「アイボリー」にしたりといった工夫で防ぎましょう。
玄関に窓を取りつけるのは、「ニオイ対策」にも有効です。
窓を開けて空気を入れ替えることで、外からさまざまなニオイが入ってこもってしまうのを防ぐことができます。
日本家屋の玄関は、伝統的に「引き戸」が使用されてきました。
「開き戸」と違い、開口した状態を保つことができるので荷物の出し入れがしやすいというメリットがあります。
しかしその一方、しっかり閉めている状態でも戸のあいだに隙間ができるので気密性が低くなってしまう点に注意する必要があります。
その結果、特に冬の寒さが厳しい地域の場合、隙間風が入ってきたりして寒くなってしまいがちです。
また、防犯機能の面でも引き戸は少々不安が残ります。
隙間ができるので、ピッキング(こじ開け)されやすいという点がネックです。
最近では断熱性や防犯性が高い引き戸も増えていますが、性能が高いだけ費用がかさむ傾向にあります。
迷ったときはひとまず「開き戸」を選ぶほうが無難といえるでしょう。
いかがでしょうか。
今回は、
・収納スペース
・採光
・ドアの気密性&防犯性
以上3つのポイントを挙げて「玄関」についてまとめてみました。
注文住宅の設計段階で玄関についてお悩みの際には、ぜひ参考にしてみてください!