「えっ?どっちも同じものじゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうです。
確かに、ベランダとバルコニーは一見するとよく似ています。
いずれも、「住宅に設置される屋外スペース」です。
引き戸タイプのガラスドアで出入りできるという点も共通しています……が、実はある大きな違いがあります。
この違いを押さえておかなければ、注文住宅を建てる際に余計な手間暇がかかる原因になりかねません。
たとえば工務店に相談する際、あなたはベランダのつもりで話しているのに工務店の側はバルコニーの話だと認識してしまい、のちのちすれ違いが起きてしまうことが考えられます。
では、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?
さっそく、以下に見てみましょう。
建物本体の外に張り出している「屋根付き」のスペース。
多くの場合、ベランダは「物干し場」として活用されます。
屋根があるので、雨の日も部屋干しで妥協する必要はありません。
ちなみに、日本家屋の「縁側」もベランダの一種と考えることができます。
建物本体の外に張り出している「屋根なし」のスペース。
ベランダと同じく物干し場としても使われますが、「晴れの日限定」であることは注意点といえます。
そのほか、屋根がないことで得られる「開放感」を活かして、庭のように使用される場合もあります。
家庭菜園を作ったり、いすやテーブルを置いてくつろげるようにしたり、夏にはビニールプールを出したりバーベキューをしたりと、ご家庭によって用途はさまざまです。
いかがでしょうか。
上記のように、大きな違いとして挙げられるのは「屋根の有無」です。
用途や希望に合わせて、どちらを導入するか決めましょう。
バルコニーは、屋根がないおかげで開放感のある空間を得ることができます。
しかしその一方で、すでに書いたように雨の日は少々困りものです。
たとえば、バルコニーで午後を過ごす予定になっているのに朝から雲行きが怪しい……という場合。
「バルコニーじゃなくて、ベランダにしておけばよかったな」と思うことがあるかもしれません。
そんなときのために、「シェード」を用意しておくことをおすすめします。
窓の上にフックを取りつけて頭上を覆う布製の「簡易屋根」であり、防水性が高い商品を選べば、少々の雨なら気にせずに午後のひとときをバルコニーで過ごすことができます。
「バルコニーを付けたいけどベランダのほうが良いかも」とお悩みの方は、こちらを導入することを検討してみてはいかがでしょうか。