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注文住宅に設置するならエアコン?それとも床暖房?

2019.12.17

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暖房は、冬の厳しい寒さを乗り越えるために欠かせない設備です。
注文住宅を建てる際も、おそらく多くの方が取り付けるのではないかと思います。
しかし、一口に“暖房”といってもエアコンやストーブ、床暖房、ファンヒーターなど、種類は多岐にわたります。

今回はその中から、「床暖房」にスポットライトを当ててみました。
注文住宅に設置するかどうかでお悩みの方は参考にしてみてください。

■「温水式」と「電気式」

一般に“床暖房”とひとくくりにして呼ばれていますが、「温水循環式」と「電気ヒーター式」の2種類に分けることができます。
熱源を床下に設置し、そこから発せられる赤外線によって室内を暖める点は同じですが、仕組みに違いがあります。

「温水循環式」は、電気や灯油、ガスなどを燃料にして温水をつくり、その熱を放出するタイプです。
広い場所や複数箇所に設置することができるほか、立ち上がりが比較的早いという特徴があります。
また、メンテナンスを必要としないため、ランニングコストがかかりにくいのも大きな魅力といえるでしょう。

一方の「電気ヒーター式」は、器具内に組み込まれた発熱体に電気を通し、その電熱を放出するタイプ。
狭い場所や、特定の一箇所のみに設置するのが一般的です。
ランニングコストが大きくなる点がネックですが、設置するための費用は比較的安いという特徴があります。

■床暖房のメリット

多くのご家庭で使用されているエアコンは、「対流式暖房」に分類されます。
温風を放出することで、密度の高い冷気を下に追いやります。
このとき、暖かい空気と冷たい空気の境で対流が生じ、それによって暖かい空気が循環して室内の温度を上げる、というのが大まかな仕組みです。
エアコンが部屋の上部に取り付けられているのは、このような仕組みが関係しています。
一方、「冷たい空気は下に流れる」という性質から、足元が暖まりにくいことが欠点として挙げられます。

それに比べて床暖房は、「輻射(ふくしゃ)」によって室内を暖めます。
輻射とは、熱源から発せられた赤外線が、壁や天井に反射して広がっていくことをいいます。
熱源となる器具は床下に設置されているため、エアコンと違って下から暖めていくのが特徴です。
暖かい空気と冷たい空気の層が生じることはなく、室内全体をまんべんなく暖めることができます。

また、ホコリが舞う心配がないのも、床暖房のメリットといえます。
エアコンは空気の流れをつくることで室内を暖めるため、どうしても小さなゴミやホコリが風で舞ってしまいます。
その点、床暖房は赤外線によって室温を上げるため、ホコリが舞う心配はありません。

■デメリット

・設置費用が高い(1畳につき約35,000~40,000円程度かかる)
・冬場にしか使わない(エアコンなら夏も冬も使える)
・エアコンと比べて即効性に劣る(室内を十分に暖めるまでに時間がかかる)
・ランニングコスト(コンピューターの機材、システムを保護・管理するためにかかる維持費)が高い
以上のような点が、床暖房のデメリットとして挙げられます。

■注文住宅に床暖房は必要?

上記のように、床暖房にはメリットもデメリットもあります。
そんな中、「結局のところ、床暖房は設置したほうがいいの?エアコンにしたほうがいいの?」と疑問に思われている方もいるでしょう。

最終的には各自の判断に委ねることになりますが、家族に及ぶ影響を踏まえて判断するのもおすすめです。
床暖房は室内全体を暖めるのに適しているため、
・冷え性が原因で頻繁に体調を崩す
・エアコンをつけていても、冬場によく風邪をひいてしまう
といった方には大きな恩恵が期待できます。
このような方がご家族にいらっしゃるのであれば、床暖房の設置を検討してみてもいいのではないでしょうか。

■床暖房を選ぶ基準

注文住宅に床暖房を設置する場合は、「温水循環式」と「電気ヒーター式」のどちらにするかを決めなければいけません。
そこで、ここではそれぞれに適している方の特徴をまとめてみました。

【温水循環式に向いている方】

・家の中全体に床暖房を設置しようと考えている
・1日中、家にいることが多く、その間はつけっぱなしになることが多い
・ランニングコストを少しでも安くしたい

【電気ヒーター式に向いている方】

・家の中でも、特定の部屋・箇所にのみ設置しようと考えている
・外出することが多く、頻繁にスイッチのオン・オフを切り替える
・設置費用を少しでも安くしたい

いかがでしょうか。
今回は、「注文住宅における床暖房」を中心に解説してみました。
エアコンに比べてメリットもデメリットもあるため、ご自身の生活スタイルや家族への影響を踏まえたうえで、設置するかどうかを考えてみることをおすすめします。

なお、ロイヤル住建では空調・暖房に関するご相談を受け付けています。
当社では、独自の換気システム「空キレイズム」をご用意しています。
このシステムが提供するのは、住む人に最適な空気の流れ。常に清々しい空気を取り入れられる間取りにすること、また高性能フィルター・排気口を活用することで、快適な生活環境を提供します。
さらに、冬は自然の恵みである「地中熱」を活用しつつ部屋の暖気が外に逃げるのを防ぎ、エアコンや床暖房といった機器・設備に頼り過ぎない住まいを実現します。
暖房機器の光熱費を抑えたり、床暖房のデメリット「即効性の低さ」をカバーしたりすることも可能です。
ぜひ気軽にお問い合わせください。

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