今回のテーマは、「ZEH(ゼッチ)」です。
注文住宅を建てようと考えて情報を収集する中で、
「ZEH住宅という用語を聞いたことがある」
「補助金が出ると聞いたことがある」
そのような方も多いのではないでしょうか。
というわけで以下、「ZEH」の定義について、また補助金についてまとめてみたいと思います。
「Net Zero Energy House」の頭文字を取ったもの。「省エネ」と「創エネ」ができる住宅を指します。
住宅の断熱性を高め、省エネ性能を上げ、さらに創エネの機能を付与した住宅です。
「創エネ」とは、住宅で太陽光発電などを使ってエネルギーを発生させること。家庭で作ったエネルギーを、家庭で使うことができます。
ZEHには、以下の3種類があります。
【ZEH】
一次エネルギーの消費量を20%以上削減できる住宅を指します。
断熱材、エコキュートをはじめとする省エネ機器、太陽光発電システムなどを導入します。
【ZEH+】
ZEHの高性能バージョンです。
具体的には、一次エネルギーの消費量を25%以上削減できる住宅を指します。
ZEHの定義を満たし、なおかつ断熱性能を強化したり、電気自動車の充電設備を導入したりといったことが条件として挙げられます。
【ZEH+R】
ZEH+に「災害対応力」を加えたもの。
停電時の電力確保が可能な設備を整えること、蓄電システムの搭載、太陽熱を利用した温水システムの導入などが求められます。
ZEHは国が支援する事業であり、基準を満たした住宅を建てる場合には補助金を受けることができます。
補助金は毎年変動しますが、2020年はZEH住宅1戸につき60万円、ZEH+であれは105万円、ZEH+Rであれば115万円が支給されます。
さらに、ZEH住宅、ZEH+R住宅であれば「先進的再エネ熱等導入支援事業」の補助金が最大90万円支給されます。
ZEH住宅の条件を満たしていることを前提とし、
・住宅を新築する人
・新築建売住宅を購入する人
・自己所有の既存住宅をZEHに改修(リフォーム)する人
という3つの条件があります。
・光熱費が抑えられる
・補助金が出る
・蓄電システムによって災害が起こっても停電しない(しにくい)
自宅での「創エネ」が可能になるので、光熱費が抑えられるという点は大きなメリットといえます。
また、特に「停電」については国が最も注目しており、経済産業省は「2030年までにZEH基準を新築住宅の平均にする」と発表しています。
そもそも日本は自然災害が多い“災害大国”であり、地震や豪雨、台風の影響で停電してしまうケースが少なくありません。
電力会社からの送電に頼り、「蓄電」が浸透していないことが理由として挙げられます。
そこで注目されているのがZEH住宅です。
自宅で発電・蓄電ができるので、災害が発生して電柱が倒れ、電線が切れるような事態になっても電力を使うことが可能となります。
・導入コストがかかる
・デザインが制限される
などが挙げられます。
国から補助金が出るとはいえ、ZEH住宅の基準をクリアするためには高額な初期投資費用がかかることは事実です。
また、太陽光発電システムを設置することで屋根の形や向きが制限され、望むデザインに仕上がらない可能性もあります。ハウスメーカー・工務店としっかり相談しつつ設計を進める必要があります。
いかがでしょうか。
今回は、ZEHについてまとめてみました。
ZEHの基準を満たした注文住宅を建てるためには「ZEHビルダー」の認定を受けたハウスメーカー・工務店に依頼する必要があります。
私たちロイヤル住建は、「ZEHビルダー」です。
ZEHの基準をしっかり満たしたうえで、環境にやさしく住みよい家を実現する「空キレイズム」など、独自の工夫もあります。ぜひお問い合わせください!