今回は、注文住宅の「耐震」をテーマにお送りします。
地震大国といわれる日本では必須というべき耐震ですが、今回はその基本を押さえていきましょう。
日本で建物を建てる際は、「品確法(住宅品質確保促進法)」という法律を遵守しなければなりません。
品確法の中には、建物の強度を3つの段階で表す「耐震等級」があります。
具体的には、以下のように分かれています。
【等級1】
・数百年に一度発生する地震(震度6から震度7と想定)の地震で倒壊・崩壊しない
・数十年に一度発生する地震(震度5強程度と想定)の地震で損傷しない
【等級2】
・等級1の1.25倍の耐震強度を持つ
【等級3】
・等級1の1.5倍の耐震強度を持つ
「耐震」と似た言葉に、「免震」「制震」という言葉があります。
いずれも地震対策の工法を指す言葉ですが、パッと見たところではなかなかそれぞれの違いが分からないという方も多いでしょう。
そこで、以下に詳しく説明していきたいと思います。
耐震は、読んで字のごとく「地震に耐える」ことを指します。
具体的には、
・柱や梁、壁の量を増やす
・使用する材料に強度の高い木材を使う
など、建築物が倒壊しない構造・工法を指します。
現在、ほとんどの住宅で採用されています。
免震は、地震の揺れを伝えにくくする構造・工法のことをさします。
免震構造にする場合、建物と地面の間に特殊なバネ、ボール状の装置を設置します。
地震が起きてもこの装置がクッションとなり、揺れが最低限に抑えられるようになっています。
「揺れを吸収する構造」というのが基本です。
免震と似ていますが、違いは「建物に組み込む」ということ。
建物本体(または内部)に粘性・弾力性のある「制震部材」を使用し、揺れを伝えないようにします。
特に高層ビル、マンションなどに採用されています。
ロイヤル住建では、「MIRAIE(ミライエ)」を導入しています。
MIRAIEは、住友ゴム工業の独自技術「高減衰ゴム」を活用した地震対策です。
高減衰ゴムは、振動のエネルギーを熱エネルギーに変換する性質があり、地震の揺れを抑えます。
揺れの強さを軽減するだけでなく、時間も短縮することが可能です。
メンテナンスは90年間不要なので、負担になりません。
また設置工事自体は1階部分に4ヶ所のみ行うので、住宅の設計や間取りにも影響がありません。
「オシャレな注文住宅を作りたい」
「せっかくだから間取りにこだわりたい」
という希望を損なうことなく、地震に強い安心・安全な家を実現することが可能です。
ぜひご検討いただければと思います!