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中庭のある注文住宅を建てる際の間取りやメリット・デメリットについて

2019.11.18

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注文住宅を建てるにあたり、中庭のあるコートハウスをイメージされている方も多いのではないかと思います。
陽の光が注ぎ込む開放的なプライベート空間を設けることで、現代的かつオシャレな空間に仕上げることができます。
また、平屋を予定している場合であれば、中庭を設けることで個性やデザイン性が生まれ、間取りが単調になるのを防ぐことも可能です。
そこで今回のロイマガでは、「中庭のある家」をテーマに、そのメリットやデメリット、間取りなどについてまとめてみました。

■コートハウスのメリット

中庭を設ける最大のメリットとして、採光性や通風性を十分に確保できる点が挙げられます。
家を建てるうえで「明るさ」は重要な要素のひとつです。
照明器具を用いて人工的な明るさを確保するだけではなく、自然な陽の光を取り込むことで、ぬくもりあふれる空間に仕上げることができます。
また、本来なら太陽光が差し込みにくい北側の部屋についても、中庭を設けることで十分に採光を確保することが可能です。
一方、風通しについても、中庭が風の通り道になることから、各部屋の通気性を向上させることができます。

そのほか、見た目の印象が格段に良くなるのも大きなメリットといえます。
緑のある空間を設けることで心が和み、日常生活にやすらぎを得ることができます。
もちろん、家族で過ごしている時間だけではなく、お客様をもてなした際も特別なひとときを演出することができるでしょう。

■コートハウスのデメリット

一方、中庭を設けることでデメリットもあります。
特に大きな問題として挙げられるのが、建築費用に関する問題です。
中庭のスペースを十分に確保するためには、住居スペースとは別に敷地を用意しなければいけません。
当然、その分だけ建築費用が余計にかかってしまいます。
加えて、10~15年に1回行われるメンテナンスの費用についても、中庭がある分、通常よりも出費が多くなることは間違いないでしょう。
かといって、すでにある住居スペースの範囲内で中庭を設けるとすると、その分だけ住居スペースが狭まってしまい、快適な住心地を得られなくなる可能性があります。

また、中庭は“屋外”なので、季節によっては落ち葉や積雪の手入れをしたり、害虫を駆除したりといったことも必要です。
そのほか、中庭を通して、花粉をはじめとするアレルギー物質が入り込みやすい点にも注意しましょう。

■中庭のある住宅の形

中庭を設ける場合、住宅の形は以下の3パターンに分類されます。
住宅の形は間取りや動線などにも大きく関係するので、毎日の生活シーンを考慮したうえで決めるようにしましょう。

①コの字型

その名のとおり、上空から見たときに「コ」の形をしているパターンです。
中庭に面する部屋の採光が良くなる一方で、間取り次第では十分な光を得られない部屋が出てくる可能性もあります。
コの字型に設計する場合は、各部屋の状態をしっかり確認するようにしましょう。

②ロの字型

中庭を囲うように、「ロ」の字に設計されているパターンです。
回遊動線(途中に行き止まりがなく、家中を回れる動線)をつくれるため、他の形に比べて住居スペースを広く感じられるという特徴があります。
また、どの部屋からでも中庭のある美しい景色を眺められるのも、大きなメリットといえるでしょう。
ただし、コの字型の住宅と同じように、部屋の位置次第では十分な採光を得られないおそれがあります。

③L字型

上空から見たとき、「L」の形をしているパターンです。
日本家屋に多く見られる形で、他の形に比べてメンテナンスがしやすいという特徴があります。
また、ほとんどの場合、隣家から見えない位置に中庭を設けるため、開放感のあるプライベート空間を確保しやすいのもメリットのひとつです。

■中庭のある家の間取りについて

同じ中庭を設けるにしても、間取り次第で住宅の雰囲気や住心地は大きく異なります。
たとえば、中庭の面積を広くとった間取りであれば、大きめのシンボルツリーを植えたり中庭でホームパーティーをしたりといったことが可能です。
また、自然風景の移り変わりを楽しんだり、さまざまな家庭菜園に挑戦したりと、四季折々の楽しみ方もできます。

一方、中庭を設けつつも住居スペースに重きを置いた間取りでは、住心地のいい快適空間を確保しつつ、オシャレに自然風景を取り入れることができます。
ただし、中庭の面積を広くとっている間取りに比べて、中庭での作業がしにくい、採光が得られにくいといった点に注意する必要があります。

いかがでしょうか。
今回は「中庭のある住宅」について、メリットやデメリットを中心にまとめてみました。
中庭を別に設けることで建築費用はどうしても高くなりますが、その一方で採光や風通し、さらには住宅全体の印象が良くなることは間違いありません。
これから注文住宅を建てるにあたり、中庭をつくるかどうかで迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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