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結露は怖くない?住宅の天敵は壁内結露

2021.02.13

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おはようございます。こんにちは。こんばんは。

 

ロイヤル住建の金山です。

 

本日は、皆さんがよく勘違いしがちな間違いについてご説明致します。

 

窓が結露して困っているなんてのはよく耳にしますが、それは住宅にとって特に問題ではありません。

 

家にとって本当の天敵は別にいます。

 

 

目次

家の天敵は表面結露ではなく壁内結露

 

についてお話していきます。

 

 

壁内結露って何?

 

今回のお題は、【壁内結露】についてです。

 

皆さんがよく目にするのは、恐らく窓の表面結露だと思います。

 

窓が結露していたりすると拭いたりするのも面倒だし、家の耐久性が落ちていきそうで怖いなんてよく思われるのですが、

 

注目すべくはそこではありません。

 

窓が結露していても家の耐久性や、木が腐るなどはあまり関係ありません。

 

建築家が言う【結露が家にとって怖い】と言うのは【壁内結露】の事です。

 

 

 

壁内結露は、上記の画像の様に、壁の中を水蒸気が通過し、断熱材が濡れてしまうこと言います。

 

断熱材が濡れると壁の中がどんな状況になるか、それはもう悲惨なことになります。

 

カビが生え、断熱材が水分を吸い、下に落ちてしまう。

 

断熱材が濡れて乾かないと断熱材としての機能をしないことになります。

 

断熱材が機能しないということは、木で組んだだけの箱の状態になります。いわゆる無断熱住宅ですね。

 

そういう状態になると、外部影響をもろに受けるので、夏は暑く、冬は寒い家の出来上がりです。

 

現状、日本の住宅は半数以上がその状態にあります。

 

今の時代、住宅も進化していますが、壁内結露を気にして建てている建築会社はごく僅かです。

 

よく見極めて建築会社は選びましょう。

 

 

ちなみに壁の中が濡れていると外から見たらこんな感じになっているはずです。↓

 

日当たりの悪い北側によく見られる傾向にあります。

 

 

 

壁内結露が起こる理由

 

壁内結露が起こる理由は、単純に住宅外と住宅内との温度差です。

 

壁は家の外と中を繋ぐ熱橋です。

 

冬の場合で外気温が0℃の時、宅内温度を23℃に暖房を焚くとします。

 

この時点で壁の中では0℃と23℃の温度差が生まれ、露点が壁の中で出来てしまう。

 

ですから結露しない仕組み、濡れても断熱材が乾く工法をしないと、どれだけ質のいい値段の高い断熱材を使おうと必ず壁内結露が起こります。

 

壁の中が結露することで、柱や床の木が腐敗し耐久性もどんどん落ちていきます。

 

お金をかけて吹付のウレタンにしたのに結露してしまえばすぐに分解してしまいます。

 

みなさんの家の壁内は大丈夫ですか?どんなに性能値が高い断熱材でも水蒸気は通します。

 

断熱材の性能はあくまで、熱を遮ることのみです。

 

水蒸気を通さない防湿断熱なんて謳っているところもありますが、そんなものは存在しませんので、ご注意ください。

 

壁内結露を防ぐには

 

気密シートを必ず貼りましょう。

 

気密シートとは、断熱材の上から貼るビニールシートの事です。

 

この気密シートを貼るか、貼らないかで大きく変わります。

 

どんな家にも気密シートを貼っていなければ絶対に壁内結露を起こします。

(ただ単純に気密シートを貼れば良いわけでもありません。施工の仕方もどこに施工するのかも重要です)

 

お客様がここまで知っておく必要はありませんが、

 

建築側が結露しない仕組みを知って施工しているかどうかがすごく重要です。

 

 

まとめ

 

結露する仕組みは、建築会社であれば必ず知っておく必要があり、尚且つ、それを最低限防ぐ工法を使って家を建築する。

 

壁内結露を防ぐには壁の中で結露点がどこになるのか、冬の場合、夏の場合で異なります。

 

結露点が分かっていれば対策が出来ます。

 

家を建ててしまえば、壁の中が結露してるなんて解体でもしない限り気づきません。

 

住宅は特に安かろうには必ず理由があります。

 

何も知らないまま、家を建ててしまった場合、最初の2年~3年ぐらいは暖かいでしょう。

 

しかし、しばらくすると壁の中は結露しだして止まりません。

 

あっという間にその家は寒くなり、暖房をかけても中々温まらないようになってしまいます。

 

断熱材にはカビが発生しているので、ハウスダストも大量に発生します。

 

断熱材が、結露してしまうだけで、デメリット、健康被害がどれだけあるか計り知れません。

 

【住宅の天敵は壁内結露】いかがだったでしょうか?

 

高性能住宅として家を建築している会社は気をつけているところだと思うので、心配はいらないかもしれませんが、人生に一度あるかないかの大きな買い物ですので、よく考えてよく見て建築会社を決めることをお勧めします。

 

それでは。

 

 

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